横山やすしさんの奥さん、木村啓子さんが心筋梗塞で急死していた。
今年はやすしさんの十三回忌にあたり、
倒れた際も十三回忌の打ち合わせ中だった。
娘の木村ひかりさんの言葉を、宮川花子が代弁した。
「正月からずっと、母は父の十三回忌でやってきました。
最後の最後まで父のことを思い、亡くなっていきました。
でもお父さん、迎えにくるの早すぎる…」
天才・横山やすしは、芸に関してはめちゃ厳しい人であった。
コント山口くんと竹田くんのネタを見て、
「おまえらプロでやっていく気なら、舞台で汗をかくな!」
「一生懸命やっているとこを、客に見せるな!」
とダメだし。
昔、横山やすし司会の「芸人シゴキ教室」みたいなのがありました。
その時の、やすしさんが若手芸人に出した問題。
師匠が、「何でも好きなモンを食え!おごってやる」
と言いました。
メニューには高いものから、天丼、キツネうどん、素うどんがあります。
さて、どれを注文するか?
若手芸人は、「一番高い、天丼!」とか「真ん中を取ってキツネうどん!」
などと言う。
やすしさんの正解は・・・
「素うどん」
「えー、なんで?」と口々に文句を言う若手芸人に対して、
「お前ら、そやから師匠の気持ちをわかっていない!」と横山やすし。
その訳は・・・
「ありがとうございます。師匠、素うどんいただきます」
と言え。
すると、
「アホか! 体が資本の若いモンが、そんなんでどうするねん!」
「おい、そこのネエちゃん、この若いヤツに天丼とキツネうどん持って来たってや」
「きまっとるやろ、大盛りや、大盛り!」
「それとビールもジャンジャン持ってこんかい、あほんだら!」
となって、腹一杯おごってもらえる、というのである。
横山やすし
芸には厳しいが、結構、若手思いの芸人なのである。
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