2008年12月14日日曜日

「プーさんの鼻」


本屋の平台に積み上げられていた中で、

ふと目の止まった文庫本。

プーさんの鼻/俵 万智/文藝春秋

久しぶりに俵万智さんの短歌に

触れてみたくなり、買いました。

・「この味がいいね」と君が言ったから

七月六日はサラダ記念日

『サラダ記念日』がベストセラーになったのは、

ちょうど私が学生を卒業し、社会人になったころ・・・

7月6日ではなかったが、2、3日遅れで、

小さな本屋で買ってきて、普段、家では飲まない私が、

わざわざカンチューハイを買ってきて飲みながら読んだ。

・「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの

どちらかといえば、そんな派手なタカビーな短歌がマスコミに騒がれ、

私は当初、彼女の短歌に偏見をもっていた。

しかし、

・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ

・いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える

などのやさしい短歌に惹かれて、私は彼女の短歌が好きになった。

こんどの「プーさん・・・」は、

子供の歌が多い。

彼女が未婚の母になったと聞いた時は、結構、ショックでした (^_^;)

今、思えば、『チョコレート革命』で

・男ではなくて大人の返事する君にチョコレート革命起こす

・妻という安易ねたまし春の日のたとえば墓参に連れ添うことの

・家族にはアルバムがあるということのだからなんなのと言えない重み

・焼き肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き

など、思い当たる短歌が多い。

そして、今度の短歌集では、

・どこまでも歩けそうなる革の靴いるけどいないパパから届く

とよまれている。

子育てに追われ、子供の日々の成長に感動する彼女。

・自分の時間ほしくないかと問われれば自分の時間をこの子と過ごす

・生きるとは手をのばすこと幼子(おさなご)の指がプーさんの鼻をつかめり

子育て経験のある人なら、きっと共感すると思います!

 ← だから、子育ての前に、嫁を早く探しなさいよ (^_^;)

 

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